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ごあいさつ

大きな節目を迎える
野村グループを支え
新たな価値を
創出してまいります

当社は、1957年(昭和32年)、野村證券本社ビル建設のために設立されました。以来、野村グループのファシリティマネジメントを担うインハウスのプロフェッショナル集団として、長年にわたりビジネス空間構築に関わる卓越したサービスを提供し続けてまいりました。創業時の精神は現在も脈々と引き継がれ、信頼に応える確かなクオリティを実現するために挑戦を続けています。

私たちが着目している観点のうちの一つが、近年のオフィス環境におけるウェルビーイング(Well-being)の重要性です。
例えば、野村證券ウェルス・マネジメント部門で新たに立ち上げた非対面営業組織であるデジタル・カスタマーサービス部では、その業務スタイルに適したレイアウトを導入し、業務の効率化を図るとともにそこで働く従業員のストレスが軽減されるような環境を提供しています。また、全国にある100以上の支店では、「野村ウェルス・マネジメント」の理念に沿った改装が進められ、お客様に心よりくつろいでいただくための空間や、社員満足度の高いワークスペースが構築されています。

いま、社会は目まぐるしく変化し、未来が読みにくい不透明な時代といわれています。その中にあってお客様の大切な資産を守り育て、理想の未来へと進むために、野村グループは「野村ウェルス・マネジメント」というブランドを掲げました。これは、金融にとどまらない野村グループの総力を結集して、お客様一人ひとりに最適なソリューションを提供するというものです。そこでは「不動産」が重要な役割を果たすことは言うまでもありません。我々は不動産仲介業務を通じて野村のお客様の不動産ニーズをサポートしています。お客様の不動産に関するお悩みに真摯に向き合ったサービスは、大変ご好評をいただいています。私たちの単なる不動産業者にとどまらない特異性が、お客様にとって大きな価値となっていることを実感しています。すなわち、これまで私たちがファシリティマネジメント事業を通して培ってきた、不動産ビジネスのノウハウは、いまこそ真価を発揮するときを迎えているのです。

当社の強みは、なんといっても多くの社員が、専門性の獲得へ向けたチャレンジ精神を持っていることでしょう。一級建築士事務所、不動産鑑定業者、宅地建物取引業者、第二種金融商品取引業者として事業を展開する野村プロパティーズには、一級建築士(15名)、不動産鑑定士(2名)、電気主任技術者(三種)(4名)、宅地建物取引士(53名)、認定ファシリティマネジャー(58名)をはじめとした各種資格の有資格者が多数そろっています。これほど多彩かつハイレベルな資格取得者が多数在籍する企業は、この業界でもそう多くはないはずです。社員一人ひとりが野村プロパティーズの誇りであり財産と言っても、決して過言ではありません。

野村グループは、創業100周年という大きな節目を迎えます。その要である新本社開発プロジェクトでは、新たなビルを構築する一方で、歴史ある建物を活用し、過去の価値を継承しながら未来へとつなげるという手法が採られています。長い時間をかけて磨き上げた基礎の上に、新たな価値を築いていくこと。そうしたアプローチは、まさに野村プロパティーズの次なる100年にも通じるものがあるでしょう。私たちもまた、一気通貫でファシリティマネジメントを提供するノウハウを、グループ内に留まらず外部にも展開し、より広範な事業領域へと進出しようとしています。

野村グループのビジョンとさらに緊密に連携し、これまで以上に影響力を持つ企業へと成長していく私たち野村プロパティーズに、今後もどうぞご期待ください。

代表取締役社長 木村 真教